初心者におすすめ!梅の撮影の2つのポイント

カメラ

3月の花といえば梅ですが、梅の写真を撮るときにこんな悩みはないでしょうか?

  • どんな構図がいいか分からない
  • 思ったよりも写真がパッとしない
  • 適したカメラ設定が分からない

春の花といえば桜もありますが、花のつき方や開花時期の違いにより気を付けるポイントも変わってきます。

この記事では、撮影時のカメラ設定と気を付けたいポイント2つをご紹介します。

初心者の方でも簡単にきれいな梅を撮ることができるので、ぜひ最後までご覧ください。

カメラの設定 基本編

まずは基本のカメラ設定をご紹介します。設定のポイントは2つです。

  • 撮影モード:絞り値優先モード(A、Av)
  • F値:F1.8~F4
  • ISO感度:オートまたはISO200~600

絞り値優先モードでF値をなるべく小さくする

絞り値優先モードを使うことで、自分好みのボケを作ることができます。

F値が小さいほど大きなボケを作ることができるので、F1.8~F4くらいで設定するのがおすすめです。

また、F値が小さいとレンズに取り込まれる光の量が多くなり、写真が明るくなります。

シャッタースピードとISO感度がオートのままでも、F値の調整で十分明るい写真を撮ることができると思います。

ISO感度はオートまたは200~600

ISO感度はオートでも構いませんが、より高画質を求めるならISO200~600くらいがいいでしょう。

まずはISO200に設定し、そこから好みの設定に調整していきましょう。

梅の撮影は屋外が予想されます。天候によっても写真の明るさが変わるため、その時の状況に合わせて適切なISO感度に調整しましょう。

カメラの設定 応用編

次に応用のカメラ設定をご紹介します。

応用といっても変更するのは1か所のみです。また、この設定は好みによりますので基本の設定のままでもOKです。

  • ホワイトバランス:曇り
  • マゼンタ+2~4

ホワイトバランスを曇り&マゼンタをプラス

ホワイトバランスを「曇り」に設定することで、写真に温かみが出ます。

さらにマゼンタをプラスにすることで、全体に赤みがプラスされます。

比較してみるとこのような感じです↓

左はホワイトバランス「曇り」のみ、右はホワイトバランス「曇り」&マゼンタ+4の設定で撮影しました。

梅の花をよりピンクに見せたい、やわらかい雰囲気のある写真にしたい場合は、この設定がおすすめです。

逆に、見たままの自然な色が好き、ピンクの梅より白い梅を撮りたいという場合は、マゼンタの設定は既定値のままがいいでしょう。

梅を撮るときのポイント

続いては梅を撮るときのポイントをご紹介します。

  • なるべく花に近づく
  • 前ボケを作る

なるべく花に近づく

地域にもよりますが、梅の開花時期は1月上旬から3月下旬にかけて見頃を迎えます。

この時期はまだ他の木々は枯れ木で、周りの風景も一緒に映すと少し寂しい印象になってしまう場合があります。

また、天気によっては曇り空が入ると暗い印象になってしまいます。

そんなときは、全景よりも花のアップの写真がおすすめです。

アップで撮るときは、花びらが破れていたり汚れていない綺麗な花を見つけて撮りましょう。

「満開を迎えていて全景で撮っても寂しい印象にならない」「青空と一緒に撮りたい」というときは、引いた写真ももちろんアリです。

前ボケを作る

背景にボケを作るのももちろんおすすめですが、梅の撮影時は意識的に前ボケを作ってみると違った雰囲気になると思います。

梅の花は、桜と比べて花の密度が低いです。
そのため、木の枝が露出してしまい華やかさに欠けたイメージとなってしまいがちです。

また、前述したとおり、梅の開花時期は周りの木々は枯れ木の場合が多いため背景の色味も暗い印象になりがちです。

そこで、梅の花びらで前ボケを作ることで、奥行き感がプラスされるとともに、写真内の花びらの面積が多くなることで自然と華やかな雰囲気となります。

上の写真を見比べてみると、左は木の幹が大きく映り込んでおり主張が強くなってしまっています。

右は前ボケで奥行きを出しつつ、木の幹を隠しているので幹の主張が軽減されました。

満開前で花の数が少ない時でも、実際よりたくさん花が開花しているように見えるので、花が少ないときにも有効です。

実際の機材&作例

機材紹介

ここからは私が撮影で使用した機材を紹介します。

  • メーカー:OM SYSTEM(旧オリンパス)
  • 製品名 :OLYMPUS PEN E-P7
  • 発売日 :2021年6月発売
  • 重量  :337g(ボディ単体)
  • メーカー:OM SYSTEM(旧オリンパス)
  • 製品名 :M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8
  • 発売日 :2014年2月
  • マウント:マイクロフォーサーズ
  • 焦点距離:50mm(35mm判換算)
  • 絞り値 :F1.8~F22
  • 重量  :137g

OM SYSTEM(旧オリンパス)のミラーレスカメラと、単焦点レンズを使用しました。

花に近づいてボケ感を表現するためには、ズームレンズよりも単焦点レンズの方がおすすめです。

焦点距離は梅林全体や人物も一緒に撮りたい場合は標準、花に寄って背景のボケを大きくしたい場合は望遠が向いているでしょう。

カメラボディはご自身のお気に入りのカメラで大丈夫です。

たくさん歩くことが予想されるため、持ち運びやすいカメラだと良いと思います。

作例紹介

最後に実際に撮影した写真をご紹介します。

この日の天気は曇りで、寒の戻りでとても寒い日でした。
梅は全体的に8分咲きで、早咲きの梅が満開になっていた様子でした。

まとめ

梅を撮るときのカメラの設定とポイントをご紹介しました。

カメラは絞り値優先モードを使えば、初心者の方でも簡単にきれいな写真を撮ることが出来ます。

より自分らしさを出したい、写真の雰囲気を自分好みにしたいという方は、ホワイトバランスを調整してみましょう。

天候や開花状況がベストな状態でなくても、工夫次第で素敵な写真を撮ることができます。

ぜひ今回のカメラ設定とポイントを意識しながら撮影してみてください。

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